のしいか所長先日の記事で、4枚の表をお示ししました。現状と3年後の表、スキルマップ、逆ツリー、KPI管理表です。



読みました。考え方は分かったのですが、ExcelでIFとCOUNTIFを組むところで止まってしまって……。



そこは、こちらで組みました。台帳に人を入れれば、4枚の表が自動で埋まる道具を用意しました。ブラウザで開くアプリと、同じ中身のExcelブックの2つです。どちらも無料で、この記事からダウンロードしていただけます。


ダウンロード
| ファイル | 何に使うか | 開き方 |
|---|---|---|
| 建設業 人材KPIアプリ (zip・中身はHTMLが1つ) | 台帳を入れると、①〜④が自動で埋まります。達成率の判定や期限のお知らせも出ます | zipを展開してから、中のファイルをダブルクリック。いつものブラウザで開きます |
| 建設業 人材KPIブック (Excel) | 同じ中身を、使い慣れたExcelで。印刷や社内配布はこちらが向きます | いつもどおりExcelで開きます |
どちらも無料です。会員登録もお問い合わせも要りません。中身を見て、合わなければ消していただいて構いません。
▼ ダウンロード
建設業 人材KPIアプリ(HTML)
建設業 人材KPIブック(Excel)
アプリは、リンクをクリックすれば、そのまま開いて使えます。インストールは要りません。手元に置いておきたい場合は、次のようにします。
- Windows——リンクを右クリックし、「名前を付けてリンク先を保存」
- Mac——リンクを control キーを押しながらクリックし、「リンク先のファイルをダウンロード」
- 保存したファイルをダブルクリックすると、いつものブラウザで開きます
どちらで開いても、入力した内容が外に送られることはありません。お使いのブラウザの中だけに残ります。社内の共用パソコンでお使いになる場合は、保存したファイルから開くほうが管理しやすいと思います。
画面の見取り図
アプリは7つのタブに分かれています。上から順に進めば、迷うところはないはずです。
| タブ | 何をするところか | 入力の要否 |
|---|---|---|
| 概要 | いちばん大事な数字を4つ、先に見せます | 自動 |
| 技術者台帳 | 人を1行ずつ登録します。ここだけが手入力です | 入力 |
| ① 現状と3年後 | 資格・役割ごとの人数と、3年後との差 | 必要人数だけ |
| ② スキルマップ | スキルごとに1〜5を入れます | 入力 |
| ③ 逆ツリー | 財務の目標から、人の数へ降ろします | 入力 |
| ④ KPI管理 | 指標ごとに目標と実績。達成率が出ます | 入力(実績は自動も可) |
| 設定・保存 | 基準日などの設定、Excelとのやりとり、控え | 最初に一度 |
「概要」に出る、4つの数字
| 数字 | 何を意味するか |
|---|---|
| 経審の技術職員 | 経審で技術職員として数えている人数です。台帳の登録人数とは別に出ます |
| 35歳未満の技術者 | 若年技術者の人数。基準年齢は設定で変えられます |
| 3年後に60歳以上 | 承継の準備が要る人数です。ここが赤くなっている会社は、採用より先に引き継ぎの話になります |
| 資格の期限に注意 | 期限切れと、180日以内に切れるもの。監理技術者資格者証の期限は、配置に直結します |
この画面だけを月に一度見る、という使い方でも構いません。資格の期限と、3年後に60歳以上になる人数。その2つに気づけるだけで、道具としては十分に働いています。
何ができるのか
入れるのは、技術者の名簿1枚だけです。経営事項審査の技術職員名簿から転記します。あとは自動です。
- いま何人いるか——資格ごと、役割ごとの人数
- 3年後に何人足りないか——差分と、1年あたりの目標
- 誰が辞めると困るか——年齢構成と、業種ごとに配置できる人の数
- 資格の期限——切れたもの、まもなく切れるもの
- KPIの進み具合——達成率と判定
記入例の8名で、何が出るか
最初に開くと、架空の8名が入った状態で表示されます。その8名で、画面に何が出ているかを見ていただくのが早いと思います。
| 出ている数字 | 内訳 |
|---|---|
| 経審の技術職員 7名 | 登録8名のうち、1名は経審「×」です |
| 35歳未満の技術者 2名 | 33歳と28歳。24歳の方は経審「×」なので入りません |
| 3年後に60歳以上 3名 | 58歳・64歳・67歳。技術職員7名のうち3名です |
| 資格の期限に注意 2件 | 監理技術者資格者証が1件期限切れ、1件が期限間近 |
| 1級土木施工管理技士 3名 → 5名 | 差2名。年間目標は0.7名 |
数字を並べると、こういうことが一目で分かります。「なんとなく高齢化している」が、「3年後に3名」になります。そこまで来てはじめて、採用するのか、いまいる若手を育てるのか、外注を増やすのかという話ができます。
使い方——上から順に
0.はじめに「設定」を合わせる
| 項目 | 何を入れるか |
|---|---|
| 会社名 | 画面の見出しに出ます |
| 基準日 | 経営事項審査の審査基準日に合わせてください。年齢の計算に使います。名簿と時点がそろいます |
| 計画年数 | 既定は3年。「3年後に何人」の3です |
| 若年の基準 | 既定は35歳未満。経審の若年技術者の基準や配点は改正で動きますので、申請先の手引でご確認のうえ合わせてください |
| 期限の注意 | 既定は180日前から。資格と監理技術者資格者証の期限をお知らせします |
資格の一覧とスキル項目も、この画面で足したり消したりできます。自社にない資格を並べておく必要はありません。
1.技術者台帳に転記する
ここだけが手入力です。経審の技術職員名簿が手元にあれば、ほとんど転記で終わります。
| 入れる欄 | どこから | 何に使われるか |
|---|---|---|
| 氏名・生年月日 | 名簿 | 年齢と年代を自動計算。年齢構成のグラフに |
| 経審の技術職員(○×) | 名簿 | 技術職員数の合計、若年技術者の人数に |
| 資格1〜3と、その期限 | 名簿・資格者証 | 資格ごとの人数、期限のお知らせに |
| 監理技術者資格者証(有無・期限) | 資格者証 | 配置できる人数、期限のお知らせに |
| 主任技術者になれる業種 | 資格から判断 | 業種ごとの配置可能人数に。「土、と、舗」のように略号を区切って入れます |
| 監理技術者になれる業種 | 同上 | 同上 |
| ICT施工/現場代理人/CCUS登録 | 社内の把握 | それぞれKPIの実績として自動集計されます |



最初から全員分を埋めようとしないでください。氏名と生年月日と経審の○×だけでも、年齢構成と技術職員数は出ます。資格や業種は、名簿を見ながら少しずつで構いません。
2.① 現状と3年後——差が、数字で出ます
台帳を入れると、「現状」の列は自動で埋まります。入れるのは「3年後に必要」の人数だけです。差分と、1年あたりの目標が出ます。
年間目標 = 差分 ÷ 計画年数。1級土木施工管理技士が3名で、3年後に5名なら、年0.7名です。2年続けて誰も受からなければ、最後の年に2名まとめて合格しなければならない——という意味の数字です。
「3年後に何人必要か」が分からないときのために、現場の本数から逆算する欄を置きました。
- いま同時に回している現場(専任の技術者が要るもの)は何本か
- 3年後に何本回したいか
- 交代・休暇・営業所の専任技術者などの予備を何名置くか
この3つを入れると、3年後に必要な主任・監理技術者の数と、いまの不足が出ます。上の表の「3年後に必要」を置くときの目安にしてください。
同じ画面に、年齢構成と業種ごとに配置できる人の数も並びます。業種の表は、同時に施工できる本数の上限の目安です。1人が複数の業種に数えられますので、合計は人数と一致しません。
3.② スキルマップ——5段階を、行動で書く
資格は持っているかいないかですが、現場を任せられるかどうかは段階です。スキルごとに1〜5を入れます。
| 段階 | 行動で書いた基準 |
|---|---|
| Lv1 | 指導を受けながら補助業務ができる |
| Lv2 | 定型的な業務は一人でできる |
| Lv3 | 小規模な現場を一人で任せられる(現場代理人級) |
| Lv4 | 例外やトラブルを含めて現場を統括できる(監理技術者級) |
| Lv5 | 若手を指導・育成できる/社内の標準を作れる |
表の下に、スキルごとの「レベル3以上の人数」が出ます。これが、そのままKPIになります。「土木施工管理がLv3以上の人を、3年で6名から8名へ」と置けます。
4.③ 逆ツリー——説明の一文が、自動で出ます
左に財務の目標を置き、右へ「何が動けば達成するか」「人の何に投資するか」「何で測るか」を降ろします。4つを埋めると、下に一文が出ます。
完成工事高の維持 → 同時施工本数の維持・拡大 → だから「1級施工管理技士の取得支援」に投資する(指標:1級土木施工管理技士の人数)
この一文が、社内と金融機関への説明になります。「なぜその研修に費用を出すのか」を聞かれたときに、ここを読めば答えになります。財務の目標には、経営計画書や経審の完成工事高をそのまま使ってください。目標値の根拠が立ちます。
5.④ KPI管理表——3つの層に分けて持つ
| 層 | 何を測るか | 例 |
|---|---|---|
| インプット | 投じた資源 | 資格取得支援の投資時間 |
| アウトプット | 直接の結果 | 1級土木施工管理技士の人数 |
| アウトカム | 最終的な成果 | 技術者の月平均残業時間 |
達成率 =(実績 − ベースライン)÷(目標 − ベースライン)
この式なら、残業時間や離職率のように「下げたい指標」でも、進み具合が正しく出ます。単純に「実績÷目標」とすると、下げたい指標で数字が逆さまになります。
アプリでは、「実績の取り方」を「台帳から」にすると、実績欄が自動で埋まります。1級土木施工管理技士の人数、若年の技術者数、ICT施工に対応できる人数、現場代理人を任せられる若手、CCUS登録者数、監理技術者資格者証の保有者、経審の技術職員数——いずれも台帳から数えます。毎月手で数え直す必要はありません。
ExcelとHTML、どちらを使うか
| HTMLアプリ | Excelブック | |
|---|---|---|
| 向いている場面 | 画面で見て、判定や期限に気づく | 印刷する・社内で回覧する |
| 達成率の判定 | 色と帯で出ます | 数式で計算されます |
| 台帳からの自動集計 | あり | あり(①と②) |
| データの置き場所 | ブラウザの中(この端末だけ) | ファイルそのもの |
| 共有 | 控えを書き出して渡します | ファイルを渡すだけ |
アプリの「設定・保存」タブに、Excelの技術者台帳を読み込む/Excelに書き出すのボタンがあります。台帳はExcelで作って、判定はアプリで見る——という使い方が、いちばん楽だと思います。
気をつけていただきたいこと
1.データは、そのブラウザの中にしかありません
外部に送られないということは、別のパソコンからは見えないということでもあります。ブラウザの閲覧データを消すと、入力も消えます。
入力が一通り終わったら、「設定・保存」で控えを取ってください。「控えをコピー」でメモ帳に貼るか、「ファイルに保存」。別のパソコンへ移すときも、この控えを貼り付ければそのまま戻ります。
2.個人情報を入れる道具です
氏名と生年月日を入れます。共用のパソコンでお使いになる場合は、控えのファイルの置き場所と、画面を開いたままにしないことにご注意ください。社内で配るときは、Excelのほうにパスワードを掛けるのが簡単です。
3.最初に出るのは記入例です
「松戸 一郎」「柏 次郎」といった架空の人物が8名入っています。画面の上に注意書きが出ます。「設定・保存」の「サンプルを消して空から始める」で消えます。Excelの台帳を読み込んだときも、自動で置き換わります。
4.数字の根拠は、手引でご確認ください
この道具は、自社の人数を数えて並べるためのものです。経審の評点を計算するものではありません。若年技術者の基準年齢、審査項目、配点は改正で動きます。申請先の手引と、所管の窓口でご確認ください。
5.Excelの読み書きには、インターネット接続が要ります
アプリのExcel読み込み・書き出しは、外部の部品を使っています。オフラインで開くと、この2つのボタンだけが動きません。入力と集計は、オフラインでも動きます。
Excelブックのシート構成
| シート | 中身 |
|---|---|
| 使い方 | 上から順の進め方。最初にお読みください |
| 設定 | 会社名・基準日・計画年数・若年の基準・資格の一覧・スキル項目 |
| 技術者台帳 | 100行まで。入力欄はクリーム色で、年齢・年代・期限の注意は自動で入ります |
| ①現状と3年後 | 現状は自動集計。「3年後に必要」だけ入れます |
| ②スキルマップ | 氏名は台帳から自動。レベル3以上の人数が下に出ます |
| ③逆ツリー | 説明の一文が自動で組み上がります |
| ④KPI管理表 | 達成率と判定が数式で出ます |
よくあるお尋ね
何人まで入れられますか
アプリに上限は設けていません。Excelブックの台帳は100行です。足りない場合は行を足していただくか、アプリのほうをお使いください。
経審の点数は計算できますか
できません。この道具は、自社に何人いて、3年後に何人足りないかを数えるためのものです。評点の計算は、申請先の手引と様式によります。
複数人で同時に使えますか
アプリは、1台のブラウザの中で動きます。同時に編集することはできません。複数人で回すなら、Excelブックを共有フォルダに置くほうが向きます。
スマートフォンでも開けますか
開けますが、表が横に長いため、パソコンでの入力をおすすめします。見るだけなら、スマートフォンでも読めます。
自社用に作り替えてもよいですか
どうぞ。スキル項目も資格の一覧も、画面から変えられます。Excelの数式も隠していません。再配布だけ、ご遠慮いただければと思います。
今日から着手したい、5つのこと
- 経審の技術職員名簿を開く——いちばん新しいもので結構です
- 設定の基準日を、審査基準日に合わせる——名簿と時点がそろいます
- 氏名・生年月日・経審の○×だけ、全員分を入れる——ここまでで年齢構成が出ます
- 3年後に60歳以上になる人数を見る——承継の山が、いちばん最初に見えます
- 資格の期限を確認する——監理技術者資格者証の期限切れは、配置に直結します



この道具を作ったのは、上場企業が「どう測るか」で苦労しているものを、建設業はすでに毎年測らされているからです。経審の技術職員名簿に、人的資本の指標の大半が書いてあります。毎年出しているものを、1枚に並べ替えるだけです。
当事務所にできること
- 台帳づくりの代行——経審の申請資料からの転記
- 3年後の必要人数の設計——現場の本数からの逆算をご一緒に
- スキルマップの基準づくり——「見て数えられる行動」に書き換えます
- KPIの設計——定義・算定方法・測定頻度・担当まで決めます
- 経営計画書・金融機関向けの資料への落とし込み
- 就業規則・賃金規程との整合——資格手当や昇格要件を、この表に合わせます(社会保険労務士として)
千葉県松戸市を中心に、東葛エリアの建設業の皆様のお手伝いをしております。道具は無料ですので、まずはお試しください。使ってみて行き詰まったところがあれば、お聞かせいただけるとありがたく存じます。
あわせてお読みください








この道具について
- 当事務所が作成し、無料で公開しているものです。動作の保証はいたしかねます
- 社内でのご利用、改変はご自由にどうぞ。再配布のみ、ご遠慮ください
- 入力されたデータが当事務所に送信されることはありません
- お気づきの点は、お問い合わせからお知らせください
最終更新日:2026年10月23日 / 本記事と配布ファイルは令和8年10月23日時点の内容です。記入例の人物・会社はすべて架空です。経営事項審査の審査項目・配点・若年技術者の基準は改正で動きます。最新の取扱いは、申請先の手引と所管の窓口でご確認ください。
ー紺野事務所へのお問い合わせは ー


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